アートの世界の男と女 -岡本太郎と篠原有司男、キューティー&ボクサー- | Relationship of artist couples -"Taro Okamoto & Toshiko" and "Cutie and the Boxer"-

表参道の鍼灸院でじっくりと治療をしていただいたおかげで、帰り道は足取りも軽くなりました。

 

そのまま徒歩圏内にある、以前から行ってみたかった岡本太郎記念館へ。

インターネットの特別割引があります!スマホ提示は✕、プリントアウト必須です。

www.taro-okamoto.or.jp

 

ページ内ちょっとわかりにくかったです。割引券の直リンクはこちらから。

>>> http://www.taro-okamoto.or.jp/images/taro-coupon.pdf

 

太陽の塔への道

現在の企画展は「太陽の塔への道」。

日本万国博覧会の跡地、万博記念公園に今も残された太陽の塔へと続く、岡本太郎の60年代の作品展をやっています。

20180708023645

館内は写真撮影可なので、セルフィも自由。

 

ちなみに私は去年、“みんぱく”(国立民族学博物館)の見学とともに、この太陽の塔の実物を行ってきました。

民泊 みんぱくは、世界中の楽器や太鼓のコレクションが豊富なことで有名です。

 

一番惹きつけられたショップコーナー

作品も力強さとオリジナリティを今も湛えていて素晴らしいのですが、岡本太郎の著作、関連著書、作品集が並ぶショップに一番長居してしまいました。

 

まずは企画展のお題でもある太陽の塔。4月に出たばかりの新刊です。

 

なぜ太陽の塔はあんなデザインなの?

太陽の塔や、それに行き着くまでの岡本太郎の作品群は、その時代、西洋文化と、それと対になってはじめて見出される、相対的な日本文化というこれまでの概念を覆すため、絶対的な日本的な文化の価値を提示しようとして作り上げたもの、なんだそうです。

太陽の塔の、なんだか禍々しい呪術的な感じやエネルギーにはそんな思いが隠されていたのかと、衝撃でした。

知らないままでいたら、一生そのまま。。。おすすめ。

 

ベストセラー本

言わずもがなのこちら。

あたりまえの人間なんて屁の役にも立ちゃしない。いつも興奮と喜びに満ちた自分になる。

 

アートの世界の男女

岡本太郎とそのパートナーで養女の岡本敏子の、対になった言葉たち。

赤い文字で敏子さん、青い文字で太郎さんのメッセージが綴られています。

 

こんな美しい形として残されている事自体がいとしい、素晴らしい本です。

ところで、アートの世界の男女ということで思い出すのが、篠原有司男&篠原乃り子ご夫婦。

篠原有司男は、生前の岡本太郎から「ひたむきなベラボウさ」と激賞されていたそう。

 

アートの世界のもう一組の男女、キューティー&ボクサー

『キューティー&ボクサー』は、アートの最前線ニューヨークでアーティストとして活動を続け、生き抜く篠原夫妻の激しい“愛と闘い”の日常をとらえたドキュメンタリー映画。

 

篠原有司男&篠原乃り子が、岡本太郎&岡本敏子と違うところは、乃り子さん自身もアーティストであること。

乃り子さんは、妻であり、母であり、時には制作のアシスタント、美術ディーラーとビジネスをまとめる秘書として、一人で何役もこなしつつ、自分の作品作りも行っているすごい女性。

www.youtube.com

 

女性のプライドとパートナー

作中の、「女性のアーティストが何かしようと思ったら少しばかりのお金と、鍵のついた部屋がいる」

という乃り子さんの言葉に、女性なら共感するのではないでしょうか。

また、有司男さんほど破天荒でなくても、夫が私の仕事を理解してくれない、といった悩みを持つ、働く女性は多いハズ。

自分の表現や仕事にプライドを持てば持つほど、同じ分野にいるパートナーとの関係がギクシャク、というのは、矢沢あいの漫画『NANA』の、ナナとレンの関係のようでもあります。

「普通のロマンティックな関係じゃなかった」

19歳でニューヨークに渡り、有司男さんと恋に落ちて妊娠、乳飲み子を抱え、夫はアル中で極貧。

それでも、自身のアートに対する情熱をキープしながら制作を続けてきた、白髪で編んだお下げスタイルがキリリとした60代の乃り子さん。

 

有司男さんの「彼女はアシスタントだから」「凡才は天才を支えなきゃ。一生懸命になって」

という発言にはさすが、というか、ここまでやってくれている奥さんに対してそんな事言う?!と感じますが

 

「自分のアートが生まれるためには、これまでのこともやっぱり必要だったんだと思う」

「もう一度最初からやれって言われたら、きっとやると思います」

という乃り子さんの発言にはシビレます。

 

岡本太郎&敏子さんとはまた違った美しさの、アート界の愛のかたちをぜひ比較しながら観てみては。

おすすめの記事