インドで野良犬に噛まれたら、どうする? | Ouch. Got bit by stray dogs in India

在住、駐在、旅行やバックパッカーなどで海外に行くと、知らなかった世界を楽しむことができます。

でも同時に、困ったこともたくさん起こるのが現実です。

インドの野良犬の子

インドの野良犬の子

インドで野良犬に噛まれる

インドに住んで二年目に入る頃、同じアパートに住んでいたポーランド人のおばさんが野良犬に餌やりを始めました。

まず、私は動物が大好きです。特に犬は、子供のころ取り憑かれたように犬の絵ばかり描いていたほど。団地住まいで飼えなかったのですが、自分の名前のサインも犬の顔と組み合わせて作っていました。

凶暴な野良犬

でもおばさんが世話を始めた犬は、普通のインドのフレンドリーな野良犬とはちょっと違いました。身体が大きくて、攻撃的かつ好戦的、他の犬からも恐れられていました。

そして餌を毎日もらっているはずなのに食いしん坊。誰かがアパートに調理済みの食べ物を持ち帰って来ると、匂いを嗅ぎつけ、威嚇しながら飛びかかってくるのでした。

そのうち、食べ物はプラスティックの袋に入っている、と覚えたらしく、買い物袋の音をさせただけで吠えてまとわりついてくるように。

 

私はと言うと、まだインドの野良犬の扱いに慣れていなかったこともあり、アパートを出入りするたびに怖々、完全にビビってました。

子犬時代は大人気の野良犬 

 

ポーランド人のおばさん

来客などにも飛びかかり、さらに食べ残しや糞でアパートの住人は迷惑がっていました。しかしポーランド人のおばさんは曲者として有名。誰もが直接対決を嫌がり我慢していました。 

やがて、餌やりのおかげで犬は常にアパートの前に陣取るように。

 

ある日、私は街灯が切れて真っ暗なアパート入り口までの道を歩いていて、我が物顔ででーんと寝ているその犬に気づかず踏んづけ、瞬間沸騰で怒った犬にあっさり脚を噛まれてしまいました。

 

まずは狂犬病の注射

インドで犬に噛まれたら、狂犬病の注射を打ちます!もし犬が狂犬病のキャリアだった場合、感染・発症すると致死率100%です。

最新のワクチンがあれば計3回、通常は計4回、接種スケジュールに従って打ちます。

プラス、私は噛まれてすぐ、近所の薬局で破傷風の注射を薬局のおじさんに打ってもらいました。200ルピー(400円以下)もしなかったはずです。

www.forth.go.jp

狂犬病 Rabies

狂犬病は年間5万人以上が死亡する人畜共通感染症です。発症するとほぼ100%死亡します。狂犬病はほとんど全ての哺乳動物から感染する可能性があります。

ウイルスは感染動物の唾液に含まれます。哺乳動物に咬まれたり、傷口、目や口の粘膜をなめられたりすることで神経系の細胞に感染します。動物は前足をなめるので、ウイルスの付いたツメで引っかかれても感染を考えなくてはなりません

 

超大変だった病院探し

インド人は基本的に親切ですが、実際に面倒な事が起こると直接助けになってくれることは無いと思っていいです。

政府や日系企業の駐在員やその家族でない限り、誰も守ってくれません。海外ではすべて自己責任です。

翌日、一人で病院に。

公立の病院にかかれば奨学金で治療費を全額支給してくれます。そのため、わざわざシヤルダー Sealdhaというターミナル駅近くにある大きな公立病院に、おんぼろバスに乗って行きました。

 

公立病院=野戦病院

そこで見たものは野戦病院でした。公立病院は安いので、貧乏な人が来ます。

 

狂犬病のワクチンを打って欲しいと伝えて部屋に入ったら、ナースが座る横のテーブルに注射器のゴミがこんもり。流れ作業で打ち終わったらポイッと投げ捨てるので、ひと抱え、いやそれ以上の使用済み注射器が山になっていました。

それを見て、逃げ帰ってきました。

 

ちなみに

逃げ帰るついでに好奇心で病院の二階に上がってみたら、途中で野良猫に遭遇(病院の中)。階段の踊り場の壁にぴしゃっと赤い血の跡。

そして病室はどこも満員で、廊下に置いてあるベッドで寝ている患者がズラッといました。患者一人につき、大家族のインド人ファミリーがもれなく付いてくるため、廊下も人でいっぱい。

非常に良い経験をしたと思います!

 

ワクチンがない

次に電話した私立のクリニックでは狂犬病ワクチンの在庫が無いそう。

「ワクチンを自分で買って持ってきてくれたら、うちで打つよ」と医者は言っていました。でも外国人が一人で何の手がかりもなく、ゴミゴミしたコルカタのマーケットで狂犬病のワクチンなんて探せるわけがありません。

 

無料のクリニックがある!

次の日、電話でワクチンがあることを確認済みの別の病院に行こうとしたら、交通費のための小銭がありませんでした(インド人は商売をするのにお釣りを用意していません!)。

そこで、行きつけの食堂に両替を頼みに行きました。

両替はもちろん嫌がられるのですが、犬に噛まれて病院に行くためで緊急なのだ、とキャッシャーのいつものおじさんに事情を話すと「そんなに遠くに行かなくても、コルカタ市役所が無料で、狂犬病の注射を提供するためだけのクリニックをやっているみたいだよ」とざっくり場所を教えてくれました。

当然ネットなんかには載っていない情報で、おじさんと話さなければわかりませんでした。

 

狂犬病ワクチン専門のクリニック

そのクリニックはバスで3駅くらい先のCossiporeという所にあり、キレイで掃除が行き届き、英語も通じました。

インド人でも外国人でも、誰でも無料で狂犬病のワクチンが打てるんです。受付で名前と、何にいつ噛まれたか(犬、もしくは猫も多数)をリストに記入して順番を待つだけ。診察を受けて、注射です。

 

無料クリニックがある理由として、インドでは依然狂犬病が蔓延していること。また、経済的な理由で狂犬病の注射が打てずに感染して死ぬケースがあるんだと思います。

こういう情報さえ手に入れば、命が助かります!

しかも最新のワクチンだったので、接種は計3回で済みました。

 

People for animals? first of all, people’s safety 

ポーランド人のおばさんはいわゆるサイコパスで、最初の印象はすごく良いのですが、みんな後からトラブルに巻き込まれていました。

噛まれて流血した人間の私を心配するのではなく、野良犬にも権利が!と主張。その場でラーマクリシュナ・ミッションや、インドで有名な動物愛護団体People for animalsなどに電話で連絡を取り始める始末。

 

二日後、大学院での授業中に、People for animalsのデリー本部のスタッフを名乗る女性から「お前はインドの野良犬を蹴った!動物虐待!そんなことをするならビザを剥奪してインドに居られないようにしてやる!お前は外国人で、この国では何の権利もないんだぞ!」との脅迫電話が私の携帯電話にかかってきました。

こちらは外国で、しかもインドで、学生、一人暮らし、不便をしながらやっと生きている身。最低最悪の気分でした。

 

ポーランド人のおばさんの嘘をそのまま信じているようだが、根拠は何なのか?

私が故意に犬を蹴った証拠があるのか?

インド政府の奨学生として学生ビザを持っているが、それをどう剥奪するのか?

あなたの団体は裏付けも取れない通報をもとに、このような脅迫を行っているのか?

と言い返しましたが、女性はヒステリックにインド英語でまくし立て、勝手に電話を切りました。

ガチャ切りはインドではデフォルトです。

 

暴走

私を噛んだ犬は、それまでの事もありシェルターで保護され、飼われることになりました。あんたが噛まれたせいで、と、ポーランド人のおばさんに恨まれ、嫌がらせされました。なぜか細かく千切ったパンのくずを私の部屋の前の玄関マットに広げる、など意味不明でしたが。

それまで、友達がいないおばさんがかわいそうで、ラップトップを貸してあげたり相当優しくしたんですけど。

 

徐々に、

犬問題に悩まされていたアパート住人全員&私

vs

ポーランド人のおばさん

という構図が出来上がってしまい

 

味方がいなくなり暴走した彼女は自分の身体を自分で引っ掻いて傷つけ、アパートに住んでいる男性陣に寄ってたかってやられた!徒党を組んで私をいじめる!と、私達全員の氏名を書いた被害届を警察に提出。

Facebookにあらゆるデタラメを投稿。

狂気の沙汰。収拾まで、それはそれは大変でした。

 

噛まれても犬が好き

リシュケシュの野良。すぐお腹見せちゃいました♡

 

#rishikesh #india #throwback #stray #inu

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野良犬と人

コルカタ市内だけで、ざっと3万頭の野良犬がいるらしく、もうそこら中に犬がいます。子犬がしょっちゅう産まれ、すごく可愛いですがハードな暮らしでどんどん数が減ります。

この子も死んじゃいました

 

インドの路上の野良犬は、上手く世渡りをし、人間に取り入って食料を得たり、犬同士の争いを切り抜けて賢く生きています。

人間とはまた別の社会を形成している感じ。

車に後ろ両足を轢かれた?近所の野良犬

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デリー、CPでセッション中に遊びに来た子♡

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